一般家庭でも発生する害虫の一つに、シバンムシがあります。食品工場では貯穀害虫として有名な害虫で、小麦粉やお米など穀物を扱う場所で発生しやすいです。
今回は、一般家庭のキャットフードで発生したシバンムシの事例をご紹介します。
キャットフードから発生するシバンムシ
台所に小さな茶色い虫がおり、リビングでもたまに目撃されています。
台所にはキャットフードが置かれており、猫が散らかしたカリカリが棚の下などに入り込み、十分な清掃がされていない状態でした。

棚の下から集めた古いカリカリをよく見てみましょう。

小さな穴がたくさん開いています。これは虫が食べた跡でしょう。
ちなみに、このカリカリはねこ元気です。

虫を観察してみる

穴の中に何かいました。

2ミリくらいの茶色い甲虫、シバンムシです。
シバンムシの種類は何か
タバコシバンムシかなと思っていたのですが、もう少し拡大してみると様子がちがいます。

お!?
よく見ると、表面に細い筋が見えます。タバコシバンムシではありません。

そして、この末端3節が大きくなっている触角。
ジンサンシバンムシです。

カリカリから発掘した幼虫はこんな感じです。
タバコシバンムシとジンサンシバンムシのちがい
どちらも見た目はよく似ており、食べるものも乾燥した食品など同じようなものです。
この虫が発生したご家庭にお住まいの方からしたら、大きなちがいはありません。
しかし、害虫駆除業者からすると、非常に大きなちがいがあります。
それは、誘引して捕獲するためのフェロモントラップです。
ニューセリコでは捕獲できない
シバンムシのモニタリング用として最もメジャーであろうトラップは『ニューセリコ』です。
ニューセリコはタバコシバンムシのオスを引き付ける誘引剤を使うため、今回のジンサンシバンムシは捕獲できません。
ジンサンシバンムシを捕獲するには『ハイレシス』を使う必要があります。
虫はちゃんと見ないといけない
今回、シバンムシの仲間であることは虫を見れば分かったのですが、「いつものタバコシバンムシかな」と思っていました。
しかし、拡大してよく見るとジンサンシバンムシでした。
やはり虫をよく観察することは大事ですね。
ジンサンシバンムシの対策
清掃です。
発生源となっているキャットフードを取り除くことが最も重要です。
飛んだり歩いたりしている成虫を殺虫剤で駆除することはできますが、幼虫は粉塊の内部にいることが多く、殺虫剤による駆除は難しいです。
こんな床であれば、


床の溝にも注意して清掃する必要があります。
狭いわずかな隙間にたまった粉や食品残渣から、シバンムシの仲間はよく発生します。
まとめ
茶色くて2~3ミリの小さな甲虫がいたら、シバンムシの仲間かもしれません。
古いペットフードに穴が開いていたら、かなり高い確率で貯穀害虫が発生しています。
一粒残らず清掃しましょう。
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参考外部リンク:鵬図商事株式会社HP ペストコントロールの基礎知識と知って得する技術ノウハウ・情報 第8回 食品害虫(貯穀害虫)