ヤンバルトサカヤスデ駆除【①生態編】
鹿児島県内で広く問題となっているヤンバルトサカヤスデ。どのような生き物なのかを踏まえ、対策のポイントを解説します。
まずは、どのような生き物なのかを知る【①生態編】です。
関連記事:ヤンバルトサカヤスデ駆除【②対策編】
※当記事中にはヤンバルトサカヤスデの写真が出てきます。
※当記事における参考文献・・・(外部リンク)鹿児島県HP ヤンバルトサカヤスデの防除対策(改訂版)
記事中で「県の資料」とある場合、上記資料のことを指します。
ヤンバルトサカヤスデの危険性
毒はなく、危険な生き物ではありません。ゴキブリのように室内で増えたり、ハチやトコジラミのように人を刺して健康被害が生じることもありません。
見た目と数が気持ち悪いという「不快さ」が尋常でない生き物です。
ヤンバルトサカヤスデの食べ物
濡れた落ち葉など植物質の物です(腐朽葉)。枯葉などを食べて分解し、土に還していく生き物です。
一般的な住宅の床下は何もない土間になっており、床下自体が発生原因(そこで繁殖して増える場所)になることは考えにくいでしょう。
ヤンバルトサカヤスデの発生時期・成長サイクル
時期ごとの大まかな状態・活動です。地域や気候、生息密度、文献によって差があります。下記は県の資料を基にしています。
- 12~2月・・・卵
- 2~6月・・・幼齢期(土の中)
- 6~7月・・・亜成体(成体の一歩手前。外に出てきやすい)
- 7~2月・・・成体
- 9~12月・・・集団移動が目立つ
2026年7月の時点で、多い所ではすでにヤンバルトサカヤスデの亜成体が多く徘徊しています。
鹿児島市の住宅街でも、粒剤で駆除している場所がありました。

ヤンバルトサカヤスデが出歩く理由
腐朽葉をエサとしますが、県の資料によると、自分たちのフンで汚れたものは嫌います。生息密度が高くなればエサがフンで汚れてきてしまい、汚染されていない腐朽葉を探し求めて移動行動を起こすとのことです。
こうした自己拡散による移動距離は一晩で最大数百メートルです。
ヤンバルトサカヤスデがいる場所
幼齢期
泥や土の中、苔の下などにいます。

2026年3月 土壌の中にいる幼齢期ヤンバルトサカヤスデ
亜成体期
土の中やブロックの下などにいます。

枯葉と土が混じった所にいる亜成体期のヤンバルトサカヤスデ(7月)
成体期
土中や植木鉢の下に加えて、地表に出て潜んでいる時は、擁壁の隙間やブロック塀の高所に集まっているのをよく見ます。

高い所に密集する成体期ヤンバルトサカヤスデ(11月)

擁壁の隙間に潜む成体期ヤンバルトサカヤスデ(11月)
まとめ
- ヤンバルトサカヤスデは主に落ち葉を食べる生き物で、普段は土中や物陰に隠れている
- 6月頃から地表を徘徊することが目立つようになり、秋が深まる頃がピーク
- 成体になると高い所や何かの裏面などに集まることも多くなる
これらを踏まえて、どのような対策が必要か次の記事で解説していきます。
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