鹿児島の害虫駆除・害獣駆除 ベネール環境サービス

099-800-8410

害虫駆除の業界団体である公益社団法人 日本ペストコントロール協会の機関誌「ペストコントロール」No.216(2026年10月号)が公開されています。

その中で気になった記事をいくつかご紹介します。

■外部リンク:日本ペストコントロール協会HP 機関紙「ペストコントロール」閲覧コーナー

外来種問題

ヒアリ

強い毒で危険性が高いヒアリは、今のところ鹿児島にはまだ入ってきていません。ただ、志布志港でアカカミアリは見つかったことがあり、ヒアリも時間の問題かもしれません。港湾でしっかり防除して、市街地に入ってこないことを願います。

ヒアリに対しては、警察犬のように臭いで見つけるヒアリ探知犬がいるそうです。台湾で育成された探知犬は非常に高精度で探知できるとのことで、日本でのデモンストレーションでも成功したそうです。

ツマアカスズメバチ

対馬が有名ですが、福岡県でも侵入が確認され、駆除されたようです。

ツマアカスズメバチは日本の在来種スズメバチとは異なり、10mくらいの高所に巣を作ることもあります。森林のそんな高い所に巣を作られたら、見つけることも駆除することもかなり難しいですね。鹿児島は九州としては地続きですし、心配です。

一般的なスズメバチ駆除は、巣ごと速効性のピレスロイド系殺虫剤で駆除しますが、ツマアカスズメバチはベイト剤(毒餌)による駆除が良いようで、IGR系(昆虫の成長を止める)のベイト剤も開発されているようです。ホームセンターにもフィプロニル製剤のハチ用ベイト剤が売られていますね。機会がなく使ったことはありませんが、(誘引できれば)効果は高いだろうと思います。住宅の屋根裏などに巣ができた場合、無理して入って行って従来の方法で駆除するよりも、こうしたハチ用ベイト剤による駆除も検討した方が良いように思います。

アルゼンチンアリ

アルゼンチンアリは日本国内に定着して30年になるそうです。鹿児島でも志布志市で住宅街に定着しており、防除が進められています。私も昨年まで勤務していた会社で志布志のアルゼンチンアリ対策を担当していましたが、今年はどうだったのか気になる所です。WEBでは情報が見つからず分かりません。

アルゼンチンアリ防除ではフィプロニルのベイト剤が主流ですが、高粘度のグリスベイトも高い効果が得られるようです。東海理化さんの「ぷりっとベイト」ですね。従来のプラスチックケース入りのベイト剤や、ジェル状のベイト剤とは異なり、雨をはじくグリース(動物性油)をベースにしており、屋外での使い勝手向上と長期効果が期待できます。

いちおう一般販売もしてくれているようですが、「アルゼンチンアリ専用」となっていますし、こうしたベイト剤は広域防除(町全体で取り組むような)で効果的なもので、一般市民の方が自分で買ってご自宅だけでこれを使っても、費用対効果が見合うかは微妙です。

■外部リンク 株式会社東海理化 ぷりっとベイトHP

アメリカザリガニ

昔から田んぼや川にいたアメリカザリガニは、2023年に「条件付特定外来生物」に指定されています。子どもの頃、田んぼの用水路でスルメイカで大量のアメリカザリガニを釣った記憶があります。今さら特定外来生物と言われてもね・・・という感じがしなくもないですね。

マンションのビオトープで増えたアメリカザリガニは、水を抜いて定期的に捕獲して駆除すると減るよ、という記事でした。

令和7年度 害虫等の相談件数

ペストコントロール協会に寄せられた害虫・害獣ごとの相談件数です。都道府県ごとに集計されています。

主な種類について、東京都と鹿児島県を比較してみます。

  • ネズミ・・・東京都:4500件 / 鹿児島県:10件
  • ゴキブリ・・・東京都:131件 / 鹿児島県:1件
  • トコジラミ・・・東京都:368件 / 鹿児島県:1件
  • ハチ・・・東京都:2675件 / 鹿児島県:160件
  • スズメバチ・・・東京都:1595件 / 鹿児島県:92件

あくまで各都道府県のペストコントロール協会の相談件数なので、実際に各業者がやっている駆除件数ではありません。それでもやはり、東京は恐ろしいですね。私も東京でやっていた頃は、とにかくネズミ駆除・ハチ駆除が多かったです。鹿児島では死んだネズミの臭いも違いますね。理由はよく分からないし、たまたまかもしれませんが。

GPMC会議

害虫駆除業界の国際会議みたいなものです。香港で開催されたそうです。

害虫リスクマネジメント

5×5のリスクマトリックスで害虫のリスクを管理するべき、とのことです。かなり清浄度の高い食品工場向けの話でしょうか。理屈は分かりますが、害虫はHACCPの危害要因でもないですし、微生物検査のような定量検査も正直難しい分野なので、組み立ててみたところで机上の空論になりそうな…。

もっともらしいことを並べて「科学的にやってます風」にするよりも、正しい知識を基に論理的に考えることが大事ではないかと思います。害虫防除の場合にはロジック以外のアナログな部分も考慮に入れて予測しなければなりません。セブンイレブンの鈴木さんの言う「変化への対応と基本の徹底」です。

AIを活用したネズミなどの監視システムは良いと思います。画像認識でネズミを個体識別して、移動経路まで調査します。すごいです。お値段が気になるところです。実際に導入に至るかというと、「そもそもネズミが入って来ちゃってる時点でダメでしょ。侵入しないようにしてください」と言われそうな気もします。

■外部リンク 環境機器株式会社 Pest Vision R型