ヒメアリ
築30数年の一戸建て住宅で、台所に小さなアリが出ていました。


小さくてよく分からないと思いますので、拡大してみましょう。

体長は1.5mmくらいです。似たようなアリに「イエヒメアリ」というのがいます。
今回は腹部(おしり)の色がほぼ黒なので「ヒメアリ」と思われます。
アリ対策は行列探し
アリがどこから来ているかを知るため、行列をたどっていきます。今回は目立つ行列がなく、じっくり観察することになりました。

見つけました。
タイルの壁と木部の間の隙間からアリが出入りしています。

よく見ると、下の木製棚の中にアリが行列を作っていました。
今回はベイト剤(毒餌)で駆除することとなりました。
ビフォーアフター




解説
1時間くらいで効き始める


40分くらいした頃から、動きが鈍いアリが増え始めます。1時間くらいすると倒れてしまうアリも。ずっとジェル剤の周りにいるわけではなく、巣に戻るためどこで死んだかは分かりません。
3時間くらいすると、木製棚の中のアリの行列も見えなくなりました。
外からの侵入経路について

一般的にヒメアリは屋外に巣を作り、そこから家屋に浸入すると言われます。しかし、今回は家の周りにヒメアリの行列は見当たりませんでした。他のアリもそうですが、アリの行列は時間帯によってあったり無かったりします。現地調査をしたタイミングでアリがほぼ見つからないこともあります。
今回は家の中や外にやや物品が多い現場で、全部動かしたり床下を見てみないとアリの移動経路がつかめず、ご予算の都合もあり、とりあえず家の中のアリを駆除して様子を見ることになりました。
侵入経路が明らかになった場合は、隙間塞ぎと薬剤処理を行います。アリは1mm程度の隙間を通ってしまうため、普通の住宅で全ての侵入リスク箇所を塞ぐのは不可能です。なので、建屋外周への薬剤処理と併せて実施します。
試作品のジェル剤について


試作品のジェル剤は試験として家主様に許可をいただいて使用しました。市販されているアリ用毒餌は、水分量が少なくて表面が乾いていたり、逆に水っぽ過ぎたりします。
業務用のジェル剤として「アドビオンアントジェル」という商品があり、効果は高いのですが、価格もけっこうします(現在のAmazon価格で30g1本で税込3,790円)。
試作品のジェルは有効成分濃度や水の保持力を調合で変えられるため便利で効果的です。価格も安いです。
毒餌以外のアリ用薬剤
今回は使っていませんが、使うとしたら木製棚の中や外周に液体殺虫剤を散布します。
アリ用のスプレーとして市販されているものはピレスロイド系のもので、速効性はありますが、長期的な効果はほとんど期待できません。忌避性があるため、アリが変な所に行ってしまって逆に駆除しにくくなる可能性もあります。
概要
- 施工年月
- 2026年7月
- 都道府県
- 鹿児島県
- 市町村
- 鹿児島市
- 建物種別
- 木造一戸建て
- 回数・作業時間
- 1回作業 1時間程度
- 施工内容
- ヒメアリの駆除、調査
- 使用薬剤・資材
- 試作ジェルベイト剤
- 料金
- 5,000円(税込)
- 完了までの流れ
- ご依頼後、即日対応