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一般住宅のキッチンでワモンゴキブリが増えていた事例です(3回施工の1回目時点)。

ワモンゴキブリは暖かい地域に生息する大型のゴキブリで、頭の後ろに黄色い輪っかがあるのが特徴です。

ビルや工場の地下汚水槽・排水処理設備などは湿気や温度が高く増えやすいのは分かるのですが、鹿児島では一般住宅でも増えるんですね。

私は東京で害虫駆除をしている時は教科書でしか見たことがありませんでした。

ワモンゴキブリ成虫同じ敷地にある別の住宅で目撃があり、隣のこの現場が怪しいとのことで、事前調査をしました。

事前調査

  • 目視調査では古そうな死骸や卵鞘はあるが、現在も生息しているのか判断がつかない
  • 捕獲調査として粘着トラップを設置 → 1週間後、ワモンゴキブリ成虫・幼虫合わせて6匹捕獲あり

成虫・幼虫ともに複数捕獲されており、現在進行形で繁殖している可能性が高い状況でした。

お見積り

卵に殺虫剤は効かないため、孵化した幼虫も駆除していくため、7月~9月にかけての3回施工としました。

ワモンゴキブリの卵期間はおよそ30~40日です。

7月8月で今いるゴキブリを駆除し、9月にその確認と孵化後の幼虫を駆除する計画です。

※ゴキブリの卵期間や寿命などは環境や文献により差があります。

参考WEBページ 外部リンク:鵬図商事株式会社HP ペストコントロールの基礎知識と知って得する技術ノウハウ・情報 第9回

解説

液体殺虫剤(残効性)による駆除

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ゴキブリ駆除で最も効果的なのは液体殺虫剤です。
今回はサフロチンMC(忌避効果がなく遅効性の有機リン系マイクロカプセル剤)を使用。床や壁面に散布しておき、その上をゴキブリが歩くと数時間後に殺虫されます。
チャバネゴキブリの場合、サフロチンの有効成分プロペタンホスに抵抗性をもっている個体群がおり、効かないことがあります。今回はワモンゴキブリなので抵抗性リスクは考慮していません。
広範囲のゴキブリをすぐに大きく減らしたい時や、毎日水で床や壁を洗浄する現場の時は、速効性のピレスロイド系の液体殺虫剤を使うこともあります。その場合は、追い出し効果のあるガス剤やエアゾール剤と併用します。

エアゾール剤によるフラッシング(追い出し)

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シンク台の裏の隙間にピレスロイド系エアゾール剤(有効成分はゴキブリに特効のイミプロトリン)を噴射し、ゴキブリを追い出しました。ワモンゴキブリ成虫・幼虫合わせて10匹以上が飛び出してきました(写真は出てきたゴキブリを粘着トラップにくっ付けた図)。
こうした処理を「フラッシング(追い出し)」と言います。ゴキブリは目視や粘着トラップによる捕獲だけでは生息調査が難しく、潜んでいそうな隙間などにスプレーして「いる・いない」の調査をすることがあります。
この方法にはデメリットがあります。追い出されて殺虫に至らずに逃げ延びたゴキブリが、別の場所に営巣してしまう「移動拡散リスク」です。飲食店の厨房や食品工場など、営巣できる場所が数多く存在する場合は中途半端に実行しない方がよいです。基本的にピレスロイド系薬剤を使う時は完全に殺す時です。
今回はワモンゴキブリが営巣や餌場にするのに適した場所は他に無いため、フラッシング処理を行いました。フラッシングしなくても駆除は可能だろうとは思いますが、初めての現場では「ここが営巣場所です」とはっきりさせることも必要です。

ベイト剤(毒餌)

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業務用のベイト剤(毒餌)はコンバットなどの固形市販品とはちがい、ジェル状(ペースト状)です。注射器のようなものから適量出して塗布します。やはり水分量が多いジェル剤の方が喫食率(食べる確率)は高いように思われます。今回は粘着トラップの剥離紙を剥がしていない状態の上に付けて、それを置いています。
ベイト剤はピレスロイド系薬剤のような忌避性のものが付着するとほとんど食べなくなります。今回はフラッシングは棚の外、ベイト剤は主に棚の中に置きました。もともとベイト剤は必ず食べる保証はなく、「食べてくれたらいいな」くらいの感覚で私は使っています。
ベイト剤もチャバネゴキブリは抵抗性がついていることがあります。今回はワモンゴキブリなので抵抗性リスクは考慮していません。有効成分ヒドラメチルノンのマックスフォースジェルKを使用しています。

営巣場所

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今回のワモンゴキブリの営巣場所は、台所のシンク台一式と壁の間のスペースです。内壁にシンク台を寄せて置き、隙間をコーキングで塞いである、よくある台所です。
経年劣化でコーキングに穴が開いていたり、台と台の間に隙間ができており、そこから薬剤処理を行いました。
次回施工時は、このコーキングを一度撤去して薬剤処理を行う予定です。

捕獲による継続的な捕獲調査

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粘着トラップを各所に配置し、毎回捕獲数を確認します(この写真ではベイト剤用のトラップも置いている)。
駆除が進めば捕獲数が減少していき、多い場所・少ない場所の絞り込みが出来ていきます。

建屋外周への処理

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今回はもともと隣の住宅への移動・侵入を防ぐことが目的です。そのため、問題の建物と隣の住宅の外周に薬剤散布を行いました。
台所に散布したのと同じサフロチンMCを使いました。
これは忌避効果はないため「虫よけ」にはなりませんが、水切り部のような狭い隙間に潜んだ時に殺虫します。水切りの裏であれば直接雨風が当たらないため効果は長持ちします。
忌避効果のあるピレスロイド系液体殺虫剤を散布する方法もありますが、私の経験上、虫よけとしてはあまり効きません。散布しても数日後にはそこをゴキブリや他の虫が普通に歩いてたりします。やはりピレスロイド系薬剤は目の前にいる虫を駆除する・追い出すという使い方がベストだと思います。

概要

施工年月
2026年7月~9月(予定)
都道府県
鹿児島県
市町村
鹿児島市
建物種別
一戸建て
回数・作業時間
3回施工 1回目:90分
施工内容
残効性液体殺虫剤の散布
エアゾール剤によるフラッシング(追い出し)駆除
ベイト剤(毒餌)設置
粘着トラップによる生息調査
使用薬剤・資材
サフロチンMC
マックスフォースジェルK
金鳥プロ用ゴキブリ駆除剤
料金
3回施工で 26,500円(税込)
完了までの流れ
ご相談後、事前調査の粘着トラップを5個程度設置
1週間後、粘着トラップを確認、ワモンゴキブリの捕獲が多いため即日お見積
すぐご注文があったため、当日夕方に1回目施工を実施