鹿児島市の住宅で「部屋の中をコウモリが飛ぶようになった」とご相談がありました。
夜中にコウモリが和室の中を飛び回り、エアコン下の隙間に入っていったとのことでした。
室内の対策

問題の部屋は和室で、長押(なげし)があります。和室の高い所にぐるっと付いている、ハンガーとかを引っかけられる枠みたいなやつです。長押の裏は隙間ができていることが多く、ネズミの侵入経路になることも多い場所です。
今回も長押の裏には隙間があり、壁内の空間とつながっている状態でした。エアコン下は狭い場所でしたが内視鏡カメラで見たところ、そこもやはり隙間や穴がありました。

写真では分かりにくいですが、左側の内壁は長押まで続いておらず、室内から見えない所には壁がありません。
この部屋は里帰り出産しているお母さんと赤ちゃんが使うこともあり、室内側の隙間は調査訪問時にすぐ塞ぐことになりました。

黒いビニール皮膜の金網を詰め込んで塞ぎました。長押の裏の隙間からは微弱な風が出ており、室内への給気経路にもなっていました。そのため密閉はせず、空気は流れるようにコーキングはポイントでちょんちょんと付けるだけにしました。
これで、とりあえず室内にはコウモリが出てこないようになりました。
屋外側の対策
周辺環境にはコウモリは生息しています。山野に住むコウモリや、人工物を好むアブラコウモリ(イエコウモリ)などです。それは仕方ないので、家の中に侵入してこないように塞ぐ必要があります。
今回、家そのものはとてもしっかりした造りでしたが、エアコン配管のところに綻びがあり、隙間ができていました。



ここが家の壁の中への侵入経路と考えられました。この配管カバーは外壁に固定されているものですが、そのビスも外れて外壁からずれており、そのために隙間ができたようです。
壁につながるL字カバーの内部はこうなっていました。


カバーの内部には黒ずみが多く見られ、コウモリの生息跡(ラビングサイン)と考えられます。
配管カバーの下側(室外機近く)にも隙間がありました。ネズミの侵入経路にもなる危険があります。


この室外機近くにはコウモリのフンも落ちていました。

エアコン配管カバーの中にコウモリ
塞ぐべきすき間は見つかったのですが、地上から約6.5メートルと高くて自分だけでは閉塞工事ができないため、エアコン工事業者さんに手伝ってもらいました。

配管カバーの差し込み・固定をやり直すためカバーを開けたところ、コウモリが1匹飛び出してきました。

鳥獣保護法があるため、コウモリは勝手に捕獲したり殺したりできません。様子を見ていると飛んでどこかへ逃げて行ってくれました。
開けたカバーの中にはコウモリのフンや黒ずみがあり、このカバーの中を寝床にしていたようです。

エアコン配管の建物への導入部は穴が開いているだけで、スリーブなどが設置されておらず、壁内には自由に行き来できる状態でした。
エアコン配管の隙間を塞ぐ
まずL字カバーの内側から塞いでいきます。

カバーを外壁に固定しなおし、L字カバーに差し込んでコーキングで補強します。

室外機近くの配管カバー下も塞ぎます。

赤ちゃんがいるため室内ではコウモリ用忌避スプレーは使用していません。
L字カバーを閉じる前に内部に忌避スプレーをしましたが、コウモリが飛び出してきたり、物音はしませんでした。
今回の協力業者:ヒロデンキさん

伊敷のヒロデンキさんにご協力いただきました。
エアコン・アンテナ・給湯器など幅広く対応いただける工事屋さんです。フットワークが軽い!
エアコンだけでなく太陽光発電システムの設備にも詳しく、今回もオマケでアドバイス・補修していただきました。ありがとうございました!
外部リンク:ヒロデンキHP
ビフォーアフター








概要
- 施工年月
- 2026年10月
- 都道府県
- 鹿児島県
- 市町村
- 鹿児島市
- 建物種別
- 一戸建て
- 回数・作業時間
- 2回作業(初回調査時に室内閉塞、屋外は別日に閉塞)
- 施工内容
- 室内:長押の隙間塞ぎ
屋外:エアコン配管部の隙間塞ぎ - 完了までの流れ
- お電話いただき即日調査訪問、室内の隙間塞ぎ。屋外工事は6日後に実施。