アワテコヌカアリ駆除
鹿児島市の一戸建てで「キャットフードに小さなアリが群がって困る」という現場がありました。
一見するとヒメアリのような小さくて茶色っぽいアリでしたが、拡大してよく見ると色合いが異なり、「アワテコヌカアリ」というアリでした。


初回訪問時

出窓の辺りでアリが多く、キャットフードを置く辺りを多数うろついていました。

市販のアリ用ベイト剤を数多く置いていましたが、ほぼ効果はないようでした。
アリメツや業務用のアドビオンアントジェルまで購入されていましたが、キャットフードに来ることは止められていませんでした。
私も自分でやってみましたが、吸蜜性のアリのように甘いジェル剤に集まることはありませんでした。
キャットフードを置いてみると、大量に群がってきました。
床下・外周
床下の出窓下や、建物外周も目視調査しましたが、この時はアリの姿は見られませんでした。
もともとどこか外から入ってきて、壁内など建物の内部に一部定着している状態と考えられました。
液体殺虫剤による駆除
出窓の枠の隙間から出入りしていることは分かったので、その周辺に液体殺虫剤を散布しました。
室内はできればベイト剤(毒餌)で駆除したかったですが、ほとんど寄ってこないため仕方ありません。
※猫が出窓に来られないようにカバーをしていただきました。

専用ベイト剤作成
とにかくここのキャットフードが大好きなようなので、キャットフードを基にしたベイト剤も作っておくことにしました。
今回の液体殺虫剤はあまり効果的な対策とは言えず、再発する可能性が高く、次にアリが出た時に使うことにしました。


アワテコヌカアリには一般的なアリ用ベイト剤が効きにくい特徴があり、それを考慮した「アワテコヌカアリ用のベイト剤」を作りました。
試作ベイト剤に関する詳細はこちら:関連記事 アリ用ベイト剤の試作|市販の毒餌が効きにくいアワテコヌカアリ駆除
2回目訪問時
翌週、様子を見に再訪問しました。
室内ではアリの目撃はないとのことで、とりあえず落ち着いたようです。
外周に巣を発見
念のため建物周りを再調査したところ、コンクリートの犬走り沿いにアワテコヌカアリの行列を発見しました。
彼らはミミズの死骸を食べに行列を作っており、たどっていくと、玄関横に積まれたレンガから出発・帰巣しているようでした。




巣の中には複数の女王アリがいました。これはアワテコヌカアリの特徴の一つです。
外周の駆除施工
試作したベイトでも駆除ではできそうでしたが、時間がかかります。液体殺虫剤や粒剤の方が早くて確実なので、今回はそちらで駆除を実施しました。
見つけた巣のアリや行列を作っていたアリは完全に駆除しました。


液体殺虫剤はフェニルピラゾール系ピリプロールの『ムシクリンFL』100倍希釈液、粒剤はカーバメート系プロポクスル・フェノブカルブの『ムシクリン粒剤』を使用しました。
ムシクリンFLは殺虫力や残効性が効果の高い薬剤ですが、速効性がないため、今いる個体を早急に駆除し、侵入予防にもなる粒剤と併用しました。
粒剤は雨風で流出しやすいため、建物基礎の垂直面に散布した液体殺虫剤とダブルの効果で長持ちさせる狙いです。
結果
施工後1週間時点では、アリの再発は無い状態です。
アリは完全に駆除して予防するのが極めて難しいため(周辺環境にいる他のアリも入ってくる可能性はある)、対処療法的な駆除になることもあります。
今回は原因と考えられる明らかな巣を壊滅できたので、今年はこれで落ち着いてくれるといいのですが。
市販のアリ用殺虫剤で効果が感じられないことがあれば、お気軽にご相談ください。
概要
- 施工年月
- 2026年8月
- 都道府県
- 鹿児島県
- 市町村
- 鹿児島市
- 建物種別
- 一戸建て
- 回数・作業時間
- 2回作業
- 施工内容
- 室内一部:液体殺虫剤の散布
外周:液体殺虫剤・粒剤の散布 - 使用薬剤・資材
- ムシクリンFL
ムシクリン粒剤 - 料金
- 8,000円(税込)※ベイト剤試験へのご協力値引き込み
- 完了までの流れ
- ご依頼後、即日訪問(1回目)。翌週、状況確認のため再訪問