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春、ハチが巣を作り始めました。身近にいる危険生物であるアシナガバチ・スズメバチは、春のうちに対策することができます。「自分で駆除したい」という方に、いくつか注意点もお伝えします。

春、ハチの活動が始まりました

一般的な一戸建て住宅の軒下に、なにか小さなものがありました。

アシナガバチの仲間です。おそらくキアシナガバチでしょう。

アシナガバチやスズメバチの仲間は、春になると女王バチが休眠から目覚め、1匹で巣作りを始めます。巣を作りながら卵を産み、幼虫を育てるという、ワンオペ育児の時期です。1~2か月経つと働きバチが羽化し、女王バチは産卵に専念します。この頃から急激にハチの数が増え始めます。

9月頃にはおそらくこんな感じです。

 

 

 

 

 

 

ちなみに、スズメバチは

巣は最初はこんな感じです。丸いボール状になる前に、やや長細いとっくり状になります。

 

 

 

 

 

 

 

秋に最大になるとこんな感じです。

※スズメバチの最初の写真は植込みの中にありおそらくコガタスズメバチ、秋の最大の写真はキイロスズメバチで種類がちがいます。

ハチ対策は春が効果的

働きバチが増える前のこの時期に、女王バチを駆除するのがベストです。ご自宅の周囲をぐるっと見回って確認してみましょう。もし巣を見つけたら、小さいうちに駆除した方がよいでしょう。ただし、アシナガバチやスズメバチは巣が手狭になったりすると引っ越しすることがあり、春に巣がなくても、夏になったら突然巣ができることもあるため、油断は禁物です。

また、ハチを誘引して捕まえる捕獲器も、女王バチが飛び回るこの時期は特に有効です。女王バチを駆除すれば巣が減るからです。

外部リンク:虫退治ドットコム ハチ超激取れ

 

 

 

例年、ハチ駆除の問い合わせが増えるのは、アシナガバチは6月頃から、スズメバチが8月頃からです。成長速度のちがいもあるのでしょうが、私の経験上は、巣をよく作る場所のちがいもあるように思います。アシナガバチは最初の写真のように、軒下などわりと人間の生活空間に近い、見えやすい所に巣を作ることが多く、働きバチの数が増えれば目立ってすぐ見つかります。

一方スズメバチは、軒下などにも作りますが、植込みの中や、木のうろの中、地面の下など、人間の生活空間からやや離れた、目立ちにくい場所にも巣を作るため、数がかなり増えてからようやく発見されるようです。キイロスズメバチのように、夏頃に広い場所に引っ越しすることが多い種類もいます。

左の写真は木のうろの中にハチの巣ができ、巣の外皮が少し見えているものです。

 

 

駆除を自分で実施するときの注意点

まず大前提として、ハチ駆除は危険をともなう作業であり、専門業者に依頼した方がよいです。

それでも、どうしても自分でやってみたい、節約のために自分でやりたい、という方に注意点をお伝えします。(※当記事を参考に作業され、事故が起きても責任は負いかねます)

ハチ駆除の危険性は大きく2点あります。まず、ハチに刺された時の毒です。日本では毎年10~20名くらいの方が命を落としています。近年はやや減少していましたが、ここ数年は20名前後に増えています。

令和3 令和4 令和5 令和6
ハチ刺され死亡者数 15 20 21 18

出典:人口動態統計(厚生労働省)

外部リンク:林野庁 蜂刺され災害を防ごう

 

次に、高い所から落下して怪我をするという点です。特にハチ駆除作業に慣れていない方は要注意です。恐怖心でバランスを崩す危険があります。

用意する道具は次のようなものが必要です。もちろん、防護服があれば防護服を必ず着用してください。

  • スズメバチ用の駆除スプレー
  • 厚手の皮手袋
  • 白くて厚手の長袖、長ズボン、頭や首、耳、顔を覆うもの

※相手がアシナガバチであっても、強力なスズメバチ用を使うことを強くお勧めします。

次のような行為は大変危険です。絶対にやめましょう。

  • 素手で作業する
  • 駆除する前の巣を棒でつつく
  • 炎で焼く
  • 巣の真下から、真上に向かってスプレーする(自分の顔にハチや殺虫剤液が落ちてきて、ハチの気持ちを味わうことになります)

すでに働きバチが増えていて、なおかつ、脚立を使うような高所に巣がある場合は、防護服なしでの作業は大変危険なので絶対にやめた方がよいです。ハチは専用殺虫剤でも即死しないこともあり、足場が安定しない環境で毒針をもったハチが耳元を飛び回っても平常心を保てる精神力が必要になります。

申し上げるまでもないことですが、働きバチが増えた状態のスズメバチ駆除を防護服なしで実施するのは絶対にやめましょう。また、スピーディに駆除できないと、周辺を飛び回って近隣の方に迷惑をかける可能性もあります。

最後に、私の以前の職場であったハチ事故をご紹介します。

  • 調査時に藪を棒でつつき、棒を伝って急襲してきたアシナガバチに刺される
  • 地中に巣があるオオスズメバチ駆除の際、ひざを曲げた時に防護服が引っ張られて薄くなり刺される
  • ハシゴを使った高所のハチ駆除作業中に転落し、首の骨を折る

恐いですね。やはりご自身でやるのはやめた方がいいのではないでしょうか。無理をせず、ご相談ください。

ではご安全に!